健康・美容用語集 め

メチルパラベン

メチルパラベンとは、化粧品の代表的な防腐剤の一つであり、化粧品を微生物から守り、最後まで安全に使用できるようにするために用いる。
メチルパラベンは、皮膚への刺激性が少ないという観点から、自然派化粧品といえども、品質保証のための防腐は必要であるため、入れられる場合が多い。
表示指定成分であるため、配合されていれば、医薬部外品以外なら必ず表示されている。パラベンと呼ばれる一連の防腐剤は、幅広い微生物に対する静菌作用にすぐれ、2種以上の混合使用により相乗的な効果があるとされている。
抗菌活性は、ベンジル>ブチル>プロピル>エチル>メチルの順であり、メチルパラベンが最も弱く刺激も弱いので近年多く用いられる。

メチオニン

メチオニンとは、食品から摂取しなければならない必須アミノ酸の一つで、イオウを含んだ含硫アミノ酸である。生理活性物質の生成や代謝に携わっている。
メチオニンはL-メチオニンともいい、豆類・野菜・微生物中のタンパク質には少なく、動物性タンパク中、特に卵に多く含まれる。
メチオニンは髪の毛の材料を作り、紫外線やVDT作業で痛んだ目の網膜を修復する作用がある。
薄毛や白髪は、メチオニン不足の兆候である。生理活性物質がうまく生成されないと、ホルモンバランスの異常や免疫低下、代謝低下による肥満といった間接的症状がでる。
アレルギーの原因となるヒスタミンの血中濃度を下げる機能もある。亜鉛とメチオニンを一緒にとると、ストレスに強い身体づくりに有効である。

メラニン

メラニンは、皮膚が日光に当たることで生成される色素で、紫外線から細胞や皮膚を守る働きがある。
また、メラニンの量で肌の色も決定される。
皮膚に含まれているチロシナーゼという酵素が紫外線を浴びることで活発になり、アミノ酸のチロシンからメラニンを作り出す。メラニンの役割は紫外線から人体を守ることである。
紫外線は皮膚がんの原因になるといわれているが、メラニンはその紫外線を吸収したり、散乱したりする働きにより、強い紫外線から細胞を守ってくれる。
メラニンそのもの色は褐色で、その量によって肌の色も決定する。日光に常に当たっている人の肌が黒くなるのはこのためである。
一時的なメラニンの増殖(いわゆる日焼け)ならば、メラニンは皮膚のターンオーバーとともに排出されるが、この機能が正常に働かないと、皮膚の色素沈着やシミの原因となる。