濃縮還元とストレート

果汁100%ジュースは2種類に分類される

オレンジジュース フルーツの自然の甘みとやさしい酸味が味わえたり、砂糖などを使用していないといったイメージが強いので健康的にも良さげということで、果汁100%ジュースを好んで飲まれている人も多いと思いますが、この果汁100%ジュースには【濃縮還元】タイプと【ストレート】タイプという2種類があるのをご存知でしょうか?
この濃縮還元とストレートというのは製法の違いで分類されているもので、それぞれのジュースは下記のように製造されています。

【濃縮還元タイプのジュース】
果物から搾り出した果汁を、一旦加熱などで水分を少なくして濃縮したペースト状にしてから冷凍保存し、容器に詰める前に水分を加えて元の果汁の状態に戻したジュース。

【ストレートタイプのジュース】
果物から搾り出した果汁を、そのまま低温保存しておき容器に詰めたジュースで、一般的には「ストレート果汁」と呼ばれています。
スーパーやコンビニなどで販売されている果汁100%ジュースとしては、濃縮還元タイプのものが圧倒的に多いと思いますが、その理由としては濃縮還元タイプの方が保管や輸送などに掛かるコスト面で安く抑えることが可能だからです。
故に、一般的にストレートタイプの果汁100%ジュースの方が、濃縮還元タイプのものより、価格的には高いです。
ジュースと表示できるのは果汁100%の飲料のみ
世間一般ではジュースというとイロイロな種類の飲み物を想像すると思いますが、日本では【JAS法】という法律があり、果汁100%の飲料のみしか「ジュース」と表記できないことになっています。
また、果汁を10%以上使用している飲料のことを【果実飲料】と言うのですが、果汁の種類と含有量によって下記のように分類されます。

【果実ジュース】
1種類の果実について果汁100%のもの。

【果実ミックスジュース】
2種類以上の果実を混合し果汁100%としたもの。

【果粒入り果実ジュース】
かんきつ類のさのう、もしくはかんきつ類以外の果実の果肉を細切りにしたもの等を含む100%果汁のもの。

【果実・野菜ミックスジュース】
果汁と野菜汁の混合100%のもの。ただし果汁の割合は50%以上。

【果汁入り飲料】
果汁の割合が10%以上、100%未満のもの。